都がフグの厳格規制を緩和へ

 22日に開会した都議会で、フグの取り扱いを定めた都条例の改正案が成立する見通しです。成立すれば、10月からフグの調理師がいなくても、毒を取り除いた身欠きフグを販売できるようになります。

 フグ科に分類されるのは、およそ120種。そのうち食用とする種として、トラフグ、マフグなどが有名です。多くの種において、内臓・皮膚・血液・筋肉の全部または一部にテトロドトキシンと言う毒素を持っており、摂取すると口や唇にしびれが生じて周りへ広がり、最終的には呼吸筋が麻痺、呼吸困難から呼吸麻痺が起こり死に至ります。フグの毒は未解明な部分が多く、特異療法(解毒剤や血清)が未だに開発されいません。テトロドトキシンが尿とともに排出しきって、呼吸困難が収まるまで人工呼吸器を繋げることが唯一の治療法となります。また、強心剤や利尿剤の投与が主な対症療法です。

 都内では、フグ調理の免許を持つ料理人がいない店ではフグは出せませんでした。しかし、九州などでは身欠きフグの販売規制はなく、都民がインターネットで規制の緩い県の店から直接購入することが可能で、都の福祉保健局によれば、規制と流通の実態が合わなくなっていました。最近は技術の向上で、有害部位を残したまま流通することはないとして、都では、安全性も確保できると判断したようです。
 これで、都内の回転寿司や居酒屋でもメニューにフグが加わる事になりそうです。