2050年に1億人突破

 アメリカ下院外交委員会で、アメリカ・アルツハイマー病対策支援団体「USAgainstAlzheimer’s」が「将来的に、人間の寿命が100歳まで延びると予想される社会で、アルツハイマー病によって世界経済が深刻な危機に陥る恐れがある」という見解を示しました。

 アルツハイマー病専門医らも参加する同団体によると、現在すでに全世界で2400万~3700万人が回復の望めない認知症とともに生きているのだそうです。認知症患者が3000万人前後と言うだけで、十分絶望的な数字に思えますが、2050年までに、その患者数は1億1500万に達する見通しだというのです。
 ただでさえ先進国では高齢化が進む一方で、女性が生涯に産む子どもの数が減少傾向にあります。にもかかわらず生活支援を必要とする高齢者が急増する将来への対処は益々後手に回ると懸念されます。そのため同団体は、研究費を増額してアルツハイマー病の予防研究に着手する必要があると指摘しています。

 ロンドンを拠点とする国際アルツハイマー協会によると、2010年に世界がアルツハイマー病に費やしたコストは6040億ドル(約48兆6000億円)で、これは全世界のGDPの1%に相当するといいます。