痩せ形でも保健指導対象に

 厚生労働省は、メタボリックシンドローム(内臓脂肪症候群)に注目した特定健診・保健指導、いわゆるメタボ健診の課題を議論してきた「健診・保健指導の在り方に関する検討会」で、2013年度の制度見直しに反映する基本方針を了承しました。

 現在のメタボ健診は、腹囲が基準を超え、なおかつ高血圧、高血糖、脂質異常の危険因子があると特定保健指導の対象となります。つまり、腹囲が基準値未満だと、体格指数(BMI)が25未満なら、危険因子があっても指導の対象外でした。しかし、今後は腹囲が基準値未満のため「メタボ」とみなされない人でも、高血圧や高血糖などの危険因子を持つ場合、きめ細かな保健指導を行うよう、事業者や市町村に求める事になります。

 厚労省研究班の調査で、腹囲が基準値未満でも、危険因子が重なると、心臓病や脳卒中の発症の危険性が、同じように高まることがわかり、同省は、危険因子を持つ、こうした人たちを放置できないと判断したと言う事です。肥満の判定に用いる「男性85センチ、女性90センチ」の腹囲基準はこれまで通り変更されません。また、肥満でない保健指導対象者を選ぶ新たな基準や、指導の具体的内容については今後、検討を進める方針。

 肥満が健康に良くないのは言うまでもありませんが、痩せ形でも血圧が高かったり血糖値が高かったり、コレステロールの高い人もいます。自分は太らない体質だから、と油断していると取り返しのつかない事になります。きちんと健康診断を受け、普段の食生活に注意しましょう。もし高血圧や糖尿病などを発症すれば、苦しい食事制限が待っています。