アルメニアで混乱続く

 4月にサルキシャン首相が辞任したアルメニアで、与野党の対立が続き、市民の抗議デモも拡大して混乱が広がっています。

 アルメニアは旧ソヴィエト連邦の構成国で、ソ連崩壊後に独立。長く親ロシア政権が続いていましたが、2008年から大統領を2期10年続けたサルキシャン氏は、予め首相権限を強化するように憲法を改正、4月17日に首相へ転じました。

 しかし、長期政権で腐敗したサルキシャン政権に反発した野党と一部の国民が抗議デモを展開。結局サルキシャン氏は6日後に辞任しました。

 議会で選出された後継首相は野党代表でしたが、与党が拒否したため否決。8日に改めて首相指名投票を行い、そこで首相が決定できなければ議会は解散、総選挙が行われることになります。

 今の所野党や抗議デモの参加者に反ロシア的な動きは無い、と言う事ですが、過去にウクライナやグルジアで親欧米反ロシア的な政権が誕生したときは、ロシアが軍事介入。ウクライナでは今もロシアの支援を受けた反政府勢力と、ウクライナ政府の間で内戦が続いています。

 もし野党や一部国民が欧米に支援を求めるような動きに出れば、アルメニアでも同じ事が起きる可能性は高いでしょう。

ブリュッセルでパリ同時テロ実行犯を逮捕

 ベルギーの捜査当局は18日にブリュッセル市内で、昨年11月にパリで発生した同時テロの実行犯で、指名手配中だったサラ・アブデスラム容疑者(26)を逮捕しました。

 サラ・アブデスラム容疑者はベルギー生まれで国籍はフランス。フランス、ベルギー両国の捜査当局は、同時テロの最重要手配犯として行方を追っていました。

 パリ同時多発テロの実行犯は、首謀者アブデルハミド・アバウド容疑者を含めて判明している10人の内9人が自爆や銃撃戦で死亡しており、事件の全容解明が進んでいませんでした。しかし、サラ・アブデスラム容疑者の確保によって、捜査が大きく進展する可能性があります。

 また、潜伏先だったブリュッセル西部のモレンベーク地区のアパートには、同容疑者の他4人がおり、全員が身柄を確保されています。この4人も共犯か、何らかの協力者である可能性が高く、事件に関する情報を得られるかもしれません。

 やっと逮捕されました、パリ同時テロ実行犯。イスラム過激派組織との繋がり、武器の入手ルート等、解明されるでしょうか?。

ドイツ政府、2020年までに360万人の難民流入と予想

 ドイツ政府は2020年までに計360万人の難民が流入すると予想していると、南ドイツ新聞が報じています。

 経済省が他の省と協力して算出した内部資料に基づいて算出した数字で、過去最多となった昨年の110万人を含み、2020年までに毎年50万人が流入すると見込んでいます。

 360万人というのは、最早物理的な限界を超えた数字でしょう。難民の多くは英語さえ話せず、ドイツ語を話せる難民はほぼ皆無。宗教もイスラム教で、文化・習慣・言語の3つの大きな壁があります。その360万人の生活を支援し、ドイツ社会に定着できるようにするためには巨額の予算も必要です。そのため同国では公的資金が圧迫され、政府に対策を求める圧力が高まっており、難民受け入れに寛容な姿勢を取っていたメルケル首相も、今年の難民受け入れを大幅に減らす方針を示しています。

 難民が結局仕事に就けず、スラムを形成して周囲の治安が悪化。地元住民との間で対立が生まれ、移民排斥論が強まるというパターンが、数年後のドイツでも起きているかもしれません。