次世代型原子炉、研究開発を再開へ

 東日本大震災を受けて停止中だった高温ガス炉の試験研究炉(茨城県大洗町)について、政府は2015年度に運転を再開し、研究開発を本格化させる方針を固めました。

 高温ガス炉は超高温原子炉の一種で、1000度近い高温状態で発電を行う第4世代原子炉です。ヘリウムを一次冷却材として使う方式のため、炉心溶融や水素爆発・水蒸気爆発しにくく、熱効率50%以上で使用済み燃料排出が1/5、冷却水消費量が少ないいなど、従来の軽水炉の欠点の多くを改善した新世代炉で、高温ガス炉の名の由来にもなっています。
 また揚水発電も不要で、熱効率も高いことから発電コストの大幅なコストダウンが見込まれるほか、ウラン消費や使用済み燃料排出が半分近くカット可能といわれています。

 日本は1990年代から、日本原子力研究所(現在の日本原子力研究開発機構)を中心に高温ガス炉の研究開発を行っており、試験研究炉では1998年に核分裂を連続して発生させる「臨界」に初めて成功していました。しかし、東日本大震災の発生した2011年3月に運転を停止して以降、研究が停止していました。